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セットアップは絶対に外せない
ここではセミナーの冒頭部分、セットアップのテンプレートについて解説します。
予定していたセミナー開始時間になって、講師自らもしくは司会役の人が登壇しセミナーを開始するわけですが、
「それでは皆さん、セミナーを始めたいと思います。みなさんようこそ、お忙しい中お越しくださいました。講師の○○と申します、よろしくお願いします。」
といったことを言い始めるのが普通ではないかと思います。
しかしこれをやってしまった瞬間、セールスセミナーは終わります。
セールスセミナーは最初の5分が最も肝心なのですが、その中でも本当の本当に最初、一発目に何を言うかというのが非常に大事です。
セットアップ・テンプレート
というわけで、まずはセットアップのテンプレートを示します。
- 参加型の質問をする
- 肩書き&氏名を述べる
- セミナーのトピックを紹介(3~5つ)
- セミナーのゴールを提示
本当はもっと細かく分けることができますが、最大限に簡略化して4つのパートに分けました。
順番に解説します。
① 参加型の質問
最初の最初にするべきは、参加者に対する質問です。
質問をする意味はいくつかありますが、一つは一発で参加者全員の注意を引きつけるという点です。
もう一つは参加者とのコミュニケーションをまず取るという意味があります。
最後に、質問を発してそれに答えてもらうことで、講師と受講生の立ち位置を構築する意味があります。
そのためにまずは全員に対して質問を投げかける必要がありますが、質問の中身は何でもOKです。
ただし、全員に反応させることが目的ですので、間違いなく全員の手が上がる質問や、YesかNoで答えられる質問を投げかければOKです。
例えば、
「この中で今よりももっと大きな売上を上げたいと思っている方はどれぐらいいらっしゃいますか?」(全員の手が挙がるはず)とか、
「この中で、すでにYouTubeチャンネルで動画を発信している方はどれぐらいいらっしゃいますか?」(片方の手をあげて誘導する)
「では、まだチャンネルを開いていない方はどれぐらいいらっしゃいますか?」(反対の手をあげて誘導する)
といった形で、YesかNoのどちらかに手を上げさせる方法があります。
ここで行う質問は、可能ならセミナー自体に関係していて究極的な理想の未来を想像させる質問であればベストです。
ですが、セミナーには全く関係ない質問でも構いません。
例えば、昼過ぎに開始するセミナーであれば、「昼食を食べましたか?or食べてませんか?」といった感じでもOKです。
ポイントとしては、一方的に質問するのではなく、
参加者とのやり取りになるように、全体を見渡したり、目を合わせたり、
「○○さん、ありがとうございます」などと具体的に名前を呼びかけて感謝を述べたり、コミュニケーションが成立する形で参加型の質問を行いましょう。
これを「コネクト」と呼びます。参加者と「つながる」という意味ですね。
ここでしっかりとコミュニケーションを取ることができれば、ひとまず良い立ち上げをすることができたと思っていただいてOKです。
ちなみに「この中で」「どれくらい」という言葉は、他の人も手をあげる前提を持たせることができる言葉なので、
この言葉を入れるだけで参加者が手をあげやすくなります。
② 肩書き&氏名を述べる
ここで簡単に自己紹介をします。
自己紹介といっても、この段階では詳しく自己紹介をする必要はありません。
セミナーに合った肩書きと名前を述べる程度で十分です。
重要なのはセミナーに合っているという部分です。
どう考えてもそのセミナーに関係なさそうな肩書を言われても、
参加者は「本当にこの人の話を聞いて大丈夫なのか」と不安になってしまいますから、その点は気をつけてください。
所属している会社、もしくは経営している会社、主催している団体、自社の実績あるいは顧客の実績に関しては、後で詳しく述べるようにしましょう。
この段階で伝えてしまうと、参加者の興味が削がれてしまいます。
③ セミナーのトピック
いち早く参加者が興味のある話題に移らなければいけませんので、今から行うセミナーで何を伝えるのかということを3つほどのトピックに絞って伝えましょう。
セミナーの中で実際に伝えていくカリキュラムまたはアジェンダと完全にリンクしていなくてもかまいません。
それよりも、セミナーに対する期待感を起こさせるような伝え方をしてほしいです。
トピックのまとめ方の例としては、
- なぜそれをやるべきなのか
- 何をやるべきなのか
- どのようにやるべきなのか
という3つからチョイスしていただくのが非常にまとまっていて分かりやすいです。
例えば、Instagramの集客セミナーを行うとして、
- 「なぜInstagramで集客するべきなのか」
- 「Instagramで何を発信するべきなのか」
- 「Instagramをどのように運用するべきなのか」
という形でトピックを設定します。
④ セミナーのゴール
ここでは、今日のセミナーを受けるとどんな究極的に理想の未来が手に入るのかということを伝えます。
今日のセミナーが終わった時点でどんなことが分かっているかということも重要ですが、
それ以上にさらにその先にあるゴール、つまりこれを続けていけば最終的にどんな状態が手に入るのかというところまで表現できたらベストです。
例えば、Instagramの集客セミナーであれば、
「今日のセミナーを受ければ、世の中のほとんどの人が勘違いしている正しいInstagramの使い方がわかります。その上でそれを実践していただければ、あなたは今後、集客に困ることも、売上に困ることもなくなり、好きなお客さんだけを相手にビジネスを発展させることができます」といった伝え方ができます。
セットアップの目的は何か
ここまでが、必ず行ってほしいセットアップのテンプレートですが、
これを行う目的は話をする権利を得ることにあります。
トピックとゴールを伝えて、話をする権利を得るからこそ、その後に自己紹介や会社紹介をさせてもらえますし、聴いてもらうことができるわけです。
ここまでくると、参加者はもうセミナーに対する期待感が高まり、セミナーをちゃんと受けようという意識に整えられているはずですから、
この時点で受講する上の注意点やルールを伝えるのが良いでしょう。
まとめ
ぜひ、質問をすることで参加者の興味を引きつけ、立ち位置を作り、魅力的なトピックとゴールを伝えることで大いにセミナーに対する期待感を高めてみてください。
これらのステップを踏むことで、セミナーの冒頭で参加者をしっかりと引き込み、セミナー全体の成功へと導くことができます。